マイクロ波技術として進歩してきた無線通信技術の周波数が、Byond 5Gでついにテラヘルツ周波数領域に到達します。この、エレクトロニクスとフォトニクスが交わる周波数領域で進められている電磁波制御と無線通信システムの研究開発について、研究者の先生方にご講演いただきます。
2023年7月19日(水)13:45~15:50 ※光・レーザー関西2023内にて開催
マイドームおおさか 展示ホールA内特設会場(1F)
13:45~13:50 |
開会の挨拶およびフォトニクス分科会の紹介片山 郁文 氏(応用物理学会フォトニクス分科会幹事長、横浜国立大学) |
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13:50~14:30 |
フォトニクス技術が牽引する超広帯域テラヘルツ通信永妻 忠夫 氏(大阪大学) 通信波長帯のフォトニクス技術を活用したテラヘルツ通信の最近の進展と今後の展望について述べる.まず,100 GHz~1 THzにおける無線周波数の選択について,電波伝搬と電波行政の観点から解説する.次に,テラヘルツ通信のための送受信システムの構成技術とそれを支える電子デバイスならびに光デバイスの動向,ならびにフォトニクス技術を用いたシステムの実現例について紹介する.最後に,実用化に向けた諸課題についてまとめる. |
14:30~15:10 |
テラヘルツ波帯メタサーフェスアンテナと次世代通信用光源の融合に向けて鈴木 健仁 氏(東京農工大学) 2022年3月にJST研究開発戦略センター(CRDS)から、次世代通信技術の高度化に向けた戦略プロポーザルが報告された。本講演では、6G(Beyond 5G)通信やさらにその次の世代の通信に向けて発明したテラヘルツ波帯平面アンテナ(特許6596748, US 10,686,255 B2)について、最新の研究の進捗状況も含めて解説する。独自に生み出した、10を越える超高屈折率を有しながら、無反射となる人工構造材料(メタサーフェス)を用いている。2023年4月からはJST創発的研究支援事業により、無線・光融合基盤技術の構築も意識しながら、テラヘルツギャップを切り拓く人工構造材料の深化と6G通信の次の世代の7G通信への展開を進めている。 |
15:10~15:50 |
マイクロコムとTHz波発生のための低雑音化技術久世 直也 氏(徳島大学) 光周波数コムは離散的で等周波数間隔な多数の光キャリア(コムモード)の集合である。光周波数コムの中でも単一周波数CWレーザーを低損失微小共振器に結合することで発生するマイクロコムは半導体製造装置で作製可能であり、小型で量産可能な光周波数コムとして注目されている。また、マイクロコムのコムモード間隔は10 GHz – 1 THzと別種の光周波数コムに比べて桁違いに大きいという特徴も有する。コムモード間隔が大きいという特徴はマイクロコムを使ったTHz波発生に適している。講演ではマイクロコムの基本原理、この10年の光源としての進歩について概観する。さらに、マイクロコムを使ってTHz波発生した無線通信を行う取り組みの一環である、マイクロコムの低位相雑音化技術について紹介する。 |
受講料 | 無料 |
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申込方法 | 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。 |
申込締切 | 定員になり次第締め切らせていただきます。 |
お問合せ | 株式会社オプトロニクス社 セミナー係 E-mail:seminar@optronics.co.jp |