開催日時

2023年7月20日(木)13:30~15:30 光・レーザー関西2023内にて開催

会場

マイドームおおさか 展示ホールA内特設会場(1F)

プログラム

13:30~14:10

レーザー空中投影技術

石野 正人 氏(大阪大学)

レーザーとドローンを組み合わせることで空中の望むべき位置に映像や画像を投影することができる。特にフォーカスフリーの走査型レーザープロジェクタから透過型スクリーンに投影することで、どの距離でも鮮明な像を、幅広い観測位置より視認できる。EXPO2025の開催機運醸成のための「夢洲における実証実験」公募に採択され、実際に夜だけでなく昼においても、大空への空中投影に成功した。また透過型スクリーンとしては固体材料だけでなく、ミストのような液体材料にも投影が可能である。本技術は空中広告やエンターテイメントだけでなく、災害時の避難誘導や防犯や遭難救助にも応用することが期待できる。

14:10~14:50

LiDARを用いたニューマチックケーソン工法の自動掘削システム

石川 貴一朗 氏(日本工業大学)

近年、熟練作業員の高齢化や若い世代の担い手の減少により人手不足や技術の継承が課題となっており、建設現場の生産性向上に資する技術として建設機械の自動化・自律化が期待されている。地下構造物や基礎などを構築する工法の一つであるニューマチックケーソン工法においても,掘削作業はオペレーターの経験と勘に依存するため、ICT等を活用した省人化につながる技術が求められている。
このような背景のもと,ケーソン下部に設置されている天井走行式掘削機の自動化に取り組んできた。開発したシステムは,天井に取り付けた3D LiDARにより,フィールド全体を計測し,その点群の中から自動で掘削する位置の決定や,地上へ掘削土を運ぶ排土バケットを自動で認識し,掘削土の排土バケットへの投入を自動で行う。
本講演では,開発したシステムについて紹介する。

14:50~15:30

社会支援ロボットを進化させる測域センサ(LiDAR)開発

嶋地 直広 氏(北陽電機(株))

わが国では少子高齢化が進み労働人口はこの先も減少の一途を辿ることが避けられない。 そのような中で超スマート社会(society5.0)を実現するためにロボットの実用化は欠かせない。 例えば、工場や物流倉庫では既にロボットが材料や荷物を運んでいるが、今後は屋外でも宅配やデリバリーを担うロボットが人手不足を補うことが期待されている。 これらロボットシステムは測域センサや画像センサなどフォトニクス技術を多用している。
本講演ではロボットを進化させる次世代の測域センサとそれに用いられるフォトニクス技術について紹介する。



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