先端自動制御技術や情報通信、計測・分析技術、AI技術の農業への利用、いわゆる『スマート農業』の実現が注目されています。昨今ではカーボンニュートラル実現の推進もあいまって、光合成などにおいて二酸化炭素を再利用する循環型複合システムの開発と農業への適用が進み始めようとしています。とりわけ、光・レーザー技術がスマート農業の実現において不可欠な基盤技術とされ、その応用研究が活発化しています。
そこで本セミナーでは農業分野への光技術応用を焦点に当て、その技術開発とスマート農業適用の現状と未来を示します。ぜひこの機会にご参加ください。

開催日時

2021年8月27日(金)13:00~17:10(聴講者入室:12:45~)

形態

Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

プログラム

13:00~13:45

光を利用したスマート農業の現状と将来

(国研)理化学研究所 和田 智之 氏

 
13:45~14:30

近赤外分光法を利用した光センサー技術の動向

(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 源川 拓磨 氏

本講演では近赤外分光法を利用した光センサー技術の動向について、非破壊評価技術としての近赤外分光法の歴史、近赤外分光法の特徴と農業・食品分野における利点、活性化する近赤外センサーの開発、近赤外センサーによるプロセス管理の高度化といった話題を中心に解説する。
本講演を通じて、近赤外分光法を利用した光センサー技術がなぜ、どのようにして普及してきたか、そして今何が起こっているかを知ることで、今後の技術開発の一助となれば幸いである。

14:30~15:15

農業生産のための植物診断ロボット

豊橋技術科学大学 高山 弘太郎 氏

太陽光植物工場や温室などの施設生産における生産性最大化のためには、植物の生育状態に合わせて環境制御の設定値を適切に更新し続ける必要がある。近年のセンサ・IoT・AIの普及により“生産現場における育成状況の見極めの数値化”が可能になりつつある。スピーキング・プラント・アプローチ(SPA: Speaking Plant Approach)コンセプトは、様々なセンサを用いて植物生体情報を計測して生育状態を診断し、その診断結果に基づいて栽培環境を適切に制御するというものであり、植物工場の生産性を最大化させるための切り札として世界的に注目されている。
本講演では、筆者らのグループが開発したるクロロフィル蛍光画像計測ロボットと光合成蒸散リアルタイムモニタリングシステムによる光合成機能診断技術について紹介するとともに、これらの技術の農業生産現場への実装を促進するための取り組みついても触れる。

15:15~15:25

休憩

15:25~16:10

光量子を用いた次世代農業技術の開発

(国研)理化学研究所 斎藤 徳人 氏

光技術を農業に取り入れるということは、もともとある光と植物の間の相互作用を詳しく調べて、作物の栽培法を発展させようとする取り組みに相当します。近年は、半導体の技術の進化とともに、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)など、各光の強度を独立で制御できるLEDを使用できるようになりました。これにより、さまざまなRGBの光強度比の照射条件で、栽培作物の生理反応、生育状態の違いを調べる研究が進められています。
本講演では、さらに発展的な取り組み、栽培への紫外線、近赤外線の利用、レーザーを利用した非破壊、非侵襲の作物の状態観察に関する理化学研究所の取り組みについて紹介します。

16:10~16:55

緑色光を用いた植物の病害防除技術

(株)四国総合研究所 工藤 りか 氏

昨今、食の安全・安心が求められる中で、無農薬・減農薬栽培のニーズはますます高まっており、従来の化学農薬に替わる新しい病害防除技術が強く求められている。農業分野では、農薬散布を抑えながら、耕種的、生物的、物理的防除を取り入れることで環境への負荷を軽減したIPM(Integrated Pest Management:総合的病害虫管理)防除の開発と普及が進んでいるが、中でも減農薬を可能とする特定波長を利用した植物病害の防除技術「光防除」が注目されるようになった。

ここでは、我々が取り組んできた緑色光を利用した植物の病害防除技術の研究開発から実用化に至るまでを紹介する。
・緑色光照射による植物の病害防除技術
・光防除に役立つ緑色LED光源の開発と製品化
・緑色光の多様な効果による付加価値栽培事例

16:55~

アンケート回答のお願い


参加方法 他

参加方法 8月26日(木)にZOOM招待メールをお送りいたします。
接続テスト 8月27日(金)11:00~11:20
接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、12:45になりましたら同様の手順によりご入室ください。
講演資料 8月26日(木)に順次送信しますZOOM招待メール内に、講演資料のダウンロードURLを記述したしますので、ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 26,400円(税込)* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を半額の13,200円(税込)にさせていただきます。
申込・支払方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
受付が完了しましたら自動返信メールが届きますので内容をご確認ください。
<お支払いについて>
自動返信メール決済用URLを記載しております。お支払いは8月24日(火)までにお願いいたします。

領収書発行 決済が完了次第領収書(PDF)がメールにて送付されます。
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。
8月25日(水)までは受講料の50%、8月26日(木)以降につきましては受講料の全額。
申込締切 8月24日(火)
お問合せ (株)オプトロニクス社 担当:加納・三島
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

申込受付は終了しました