軽く,身体に違和感なく装着できるよう,伸縮性を持ったデバイスに向けて開発 が進められています。
 今回は,汗や涙等の化学物質を同定する表面増強ラマン散乱(SERS)センサー, インタフェースとなるディスプレーや無線・光デバイス,これらの電源となる有 機薄膜太陽電池やセレン光発電デバイスなど,各種デバイスの作製技術からスト レッチャブル配線など実装技術まで,フレキシブルウェアラブルデバイスの要素 技術を網羅した各研究をご紹介します。
 ぜひこの機会にご参加下さい。

開催日時

2023年10月26日(木)13:00~16:55(聴講者入室:12:45~)

形態

Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

プログラム

13:00~13:45

表面増強ラマン分光ウェアラブル化学センサー

東京大学 北濱 康孝 氏

高齢化社会においてスマートウォッチなどに代表される携帯医療センサーは一層重要さを増している。その中でも柔軟で伸縮性があり肌に貼付できるウェアラブルセンサーは,対象者の健康状態などの情報を常時得ることができる。しかし、従来のウェアラブルセンサーは、歩数、血圧、心拍数等などの物理計測が主であり、涙、汗、尿、細菌等を化学計測する機能は備わっていなかった。表面増強ラマン散乱(SERS)は、涙、汗、尿、細菌等に含まれる複数の化学物質を一回の計測で高感度に測定することが可能な分光測定法である。我々は、容易かつ安価に作製できる金ナノメッシュを用いたSERSウェアラブル化学センサーを開発した。これは、不織布マスクで用いられる電界紡糸法で製造したナノメッシュに金を蒸着して作製した。柔軟かつ伸縮性がある上に、様々なサイズに製造や加工して貼付できるため、色々な部位からのラベルフリーなその場センシングが可能である。

13:45~14:30

超柔軟センサ・ディスプレイによる次世代インターフェース

東京大学 松久 直司 氏

我々の研究室では柔軟な伸縮性電子材料とそれを用いた伸縮性電子デバイスの開発を進めています。ゴムといえば絶縁体の代表格で、柔軟性と電気特性には長い間トレードオフの問題がありました。しかし近年、様々なナノ材料を用いて高性能な伸縮性電子材料が開発されました。伸びるセンサ、ディスプレイなどの超柔軟電子デバイスは、同じように柔らかく伸び縮みする皮膚にピタッと貼り付けて装着できる新型のウェアラブルデバイスや、ロボットの電子人工皮膚などの次世代インターフェースを実現できます。
講演では、伸縮性透明電極を用いた皮膚と一体化するセンサ・ディスプレイから、伸縮性半導体を用いた無線システム・光デバイスなどをカバーする予定です。

14:40~15:25

超薄型エレクトロニクスの実装・接合技術による集積化デバイス

理化学研究所 福田 憲二郎 氏

非常に薄型で軽量なエレクトロニクスや、伸縮性材料を利用した次世代ウェアラブルデバイスが近年注目を集めている。厚さ数μmの極薄の基板上や伸縮性基板上に発電デバイスや回路を作製し、センサなどの集積回路として機能させる取り組みが世界中で活発に進められている。各デバイスの成熟に伴い、それらの各デバイスをどのように集積化させるか、また集積化デバイスをどのように実装させるか、という課題が重要性を増してきている。
本講演では、筆者らの超薄型有機太陽電池とそれを利用した集積化デバイス・実装技術開発の最近の進捗を通じて、超薄型エレクトロニクスの実装・接合・集積化についての現状と課題を議論する。

15:25~16:10

液体金属を利用した電子素子に関する応用展開

横浜国立大学 太田 裕貴 氏

近年、伸縮する電子機器、すなわちストレッチャブルエレクトロニクスが次世代のエレクトロニクスとして期待されている。当該分野では、システムを構築するために様々な伸縮可能な導電性材料の研究が進展している。その中でも液体金属は、その変形に対する電気的安定性と柔らかさから注目される材料の一つである。
本発表では、液体金属を用いたストレッチャブル電子素子の開発に焦点を当て、その技術の最前線と現状と課題について論ずる。

16:10~16:55

セレンを用いた軽くて柔らかい光電変換デバイス

立命館大学 小林 大造 氏

本講演では、結晶セレンの蒸着膜を用いたフレキシブル光電変換デバイスについて紹介する。結晶セレンは可視光の波長範囲での光吸収に優れた材料であり、照明光発電においては理論上の発電効率が最も高い。作製温度も200℃以下と比較的低いためポリマー基板上へのデバイス形成にも適している。しかしながらセレン光発電デバイスは異なる材料を組み合わせたヘテロPN接合となるため、接合界面での電気エネルギー取り出しの損失が大きくなってしまう。接合界面での光生成キャリアの取り出しを促進する「ピエゾフォトトロニクス」の研究などのトピックスについて発表する。


参加方法 他

参加方法 10月25日(水)にZOOM招待メールをお送りいたします。
入金の確認がとれている方のみ
接続テスト 10月26日(木)11:00~11:20
接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、当日12:45になりましたら同様の手順によりご入室ください。
講演資料 10月25日(水)に順次送信しますZOOM招待メール内に、講演資料のダウンロードURLを記述したしますので、ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 33,000円(税込)* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を半額の16,500円(税込)にさせていただきます。
<複数名でお申込みの場合>
【申込区分】にてお申込みになられる人数を選択し、【同時申込者】にて同時に参加される人数(お申込者を除く)を選択していただきますと、その人数分の記入欄が表示されますので「お名前」「ご所属先」「E-mailアドレス」をご記入ください。
申込方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
受付が完了しましたら下記件名の自動返信メールが届きます。メール内の決済用アドレスより決済を完了させてください。

件名: お申込み確認メール「次世代光技術のためのフレキシブルウェアラブルデバイス」【オプトロニクス社】

決済が済みましたら、下記件名のメールが届きます。

件名:【ZEUS】決済完了メール(自動配信)
件名: 料金お支払い確認メール「次世代光技術のためのフレキシブルウェアラブルデバイス」【オプトロニクス社】
支払方法 各種クレジットカードのみ
<複数名でお申込みの場合>
複数名でお申込みの合計額をお申込代表者様へご請求となりますので、個別でのお支払はできません。


領収書発行 クレジットカードご決済後、料金お支払い確認メール内に、領収書のURLが記載されていますのでご使用ください。
領収書の宛名は申込フォームの「会社名・団体名」がそのまま反映されます。
 領収書の発行はお申込の代表者様宛てのみとなります。個別の発行はできませんのでご了承ください。
申込締切 10月23日(月)午前10時
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。
10月23日(月)までは受講料の50%、10月24日(火)以降につきましては受講料の全額
お問合せ (株)オプトロニクス社
セミナー内容に関するお問合せ 担当:セミナー係
支払いに関するお問合せ 担当:光岡
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

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