分光法にはラマン分光法をはじめ近赤外分光法、テラヘルツ分光法など数多くの手法があり、その応用範囲はますます広がりつつあります。
 昨年に引き続き、紫外分光法、テラヘルツ分光法、ラマン分光法、近赤外分光法の4つを毎回半日で学ぶ分光基礎セミナー(全4回)を企画いたしました。 各コース第一人者の先生方の講演となります。ぜひこの機会にご参加下さい。

開催日時

2024年7月29日(月)13:00~17:00(聴講者入室:12:45~)

形態

Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。

【リアルタイムでの受講ができない日がある場合】
受講された翌日より7日間アーカイブが残りますので、セミナー参加申込者はその期間中は視聴が可能です。 なお、質問はリアルタイム講義中のみとなります。

プログラム

講演時間に質疑応答5分程度を含みます。講演は5~10分前後することがあります。

13:00~14:00

遠紫外分光の基礎と応用

立教大学 上野 那美 氏

ほとんど全ての分子は遠紫外領域(120-200 nm, FUV)に吸収を持つ。近年、減衰全反射遠紫外分光(ATR-FUV)法の開発に伴いFUV領域にしか観測されないσ軌道をはじめ、n軌道やπ軌道由来の電子遷移の分子間/内の相互作用変化に関する研究が進んできている。ATR-FUV法はサンプルの状態を選ばないこともあり、その研究対象は幅広い。例えばイオン液体や高濃度水溶液、高分子といった従来の透過測定が得意ではない系についても容易に測定可能である。
本講演ではATR-FUV法の測定原理をはじめ、取得スペクトルと量子化学計算を用いた解釈についての基礎的な理解について説明を行う。水や高濃度電解質水溶液、アルカン、アルコールについてこれまでに行われてきた基礎研究について、また電解質の電気化学分光法や高分子の水和や結晶構造に対する変化といった近年の研究例も紹介する。

14:00~15:00

紫外分光のセンサー応用

立教大学 田邉 一郎 氏

表面プラズモン共鳴(Surface plasmon resonance; SPR)センサーは、金属表面の屈折率変化を、SPR波長あるいはSPR角の変化として検出するセンサーである。典型的には、抗体を表面修飾したAu薄膜を利用することで、抗原センサーとして活用されてきた。Auは可視域にSPR波長をもつことから、従来は可視光を活用したセンサーとして発展している。
一方で近年、紫外光をSPRに活用する流れが生まれつつある。SPRセンサーのターゲットであるたんぱく質や生体分子の多くが、紫外域において強い吸収と大きな屈折率をもつために、可視SPRセンサーに比較して高いセンサー感度が期待できる点が、その主な理由の一つである。また、短い波長の光を利用することで、より表面選択的な測定が可能になることも、紫外SPRセンサーの利点の一つとなる。
本セミナーでは、紫外SPRセンサーの原理と可能性について、可視SPRセンサーとの比較もしながら、その基礎から解説していく。

15:00~16:00

深紫外光による微細技術

北海道大学 田口 敦清 氏

波長が200nmから300nmの深紫外光は、そのフォトンエネルギーが物質の電子遷移エネルギーに相当するため、吸収や蛍光、光重合、光触媒など、可視光では得られない、あるいは効果が小さい相互作用が顕著に表れます。これらの効果は、紫外吸収分光法やリソグラフィに利用されており、科学や産業に幅広い応用をもたらしてきました。近年では、新しいコンセプトによる新たな活用法も見いだされています。本セミナーでは、紫外光と物質との相互作用を活用し、微細な物質を観察、加工、動かす技術を紹介し、紫外光の特徴がもたらすマイクロからナノ領域の物質材料技術を俯瞰します。

16:00~17:00

深紫外光により生体を観る/診る

大阪大学 熊本 康昭 氏

波長300nm以下の紫外線すなわち深紫外光は、核酸やタンパク質を変性させ、細胞の死や癌化を誘導したり、菌の増殖やウイルスの複製を抑止したりする。このような生体に対する影響の大きさのために、深紫外光は生体試料の計測への利用は避けられがちである。しかし深紫外光は、可視光および近赤外光に対して透明な核酸やタンパク質の無標識計測を可能にする。本講演では深紫外光による生体分子計測について解説する。また、深紫外分光技術を顕微鏡技術と融合したイメージング技術についても解説する。さらに、深紫外分光イメージングを可能にしてきた深紫外域対応の対物レンズや検出デバイスなどの光学素子についても紹介したのち、深紫外分光イメージングの医療応用を目指した取り組みについても紹介し、その課題と展望を議論する。


参加方法 他

参加方法 7月26日(金)午後にZOOM招待メールをお送りいたします。
入金の確認がとれている方のみ
接続テスト 7月29日(月)11:00~11:20
接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、当日12:45になりましたら同様の手順によりご入室ください。
講演資料 7月26日(金)午後に順次送信しますZOOM招待メール内に、講演資料のダウンロードURLを記述したしますので、ダウンロードをお願いいたします。
注)配布資料は公開可能な範囲となります。また、資料は複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。

受講料・申込方法ほか

受講料 33,000円(税込)* 講演資料代含む
---複数名申込割引---
同一企業から複数名でお申込みいただいた場合、
2人目以降の方の受講料を半額の16,500円(税込)にさせていただきます。
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となります。
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取り扱いございませんのでご了承ください。(銀行振込には対応しておりません)
申込方法 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
<複数名でお申込みの場合> ※同時申込のみ適用となります。
【申込区分】にてお申込みになられる人数を選択し、【同時申込者】にて同時に参加される人数(お申込者を除く)を選択していただきますと、その人数分の記入欄が表示されますので「お名前」「ご所属先」「E-mailアドレス」をご記入ください。

受付が完了しましたら下記件名の自動返信メールが届きます。メール内の決済用アドレスより決済を完了させてください。

件名:お申込み確認メール「分光基礎セミナー「紫外分光法」」【オプトロニクス社】

決済が済みましたら、下記件名のメールが届きます。

件名:【ZEUS】決済完了メール(自動配信)
件名: 料金お支払い確認メール「分光基礎セミナー「紫外分光法」」【オプトロニクス社】
支払方法 各種クレジットカードのみ
※クレジットカード決済以外のお支払方法はお取扱いございませんのでご了承ください。 (銀行振込には対応しておりません)

<複数名でお申込みの場合>
複数名でお申込みの合計額を申込代表者様へご請求となりますので、個別でのお支払いはできません。


領収書発行 クレジットカードご決済後、料金お支払い確認メール内に、領収書のURLが記載されていますのでご使用ください。
領収書の宛名は申込フォームの「会社名・団体名」がそのまま反映されます。
領収書の発行は、申込代表者様宛のみとなります。個別の発行はできませんのでご了承ください。
申込・支払締切 7月26日(金)正午
キャンセル規定 お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。 7月24日(水)までは受講料の50%、7月25日(木)以降につきましては受講料の全額
お問合せ (株)オプトロニクス社
セミナー内容に関するお問合せ 担当:杉島
支払いに関するお問合せ 担当:光岡
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

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