社会システムがインターネットなどで高度にネットワーク化されることにより、各種センサへの要望が高まるとともに情報発信源であるセンサの高機能・高信頼性の実現が望まれています。
このような背景のもと、センサの将来展望を見据えた『使えるセンサ・シンポジウム』(旧名称:先端センサ・シンポジウム)を2019年7月よりセンサ関連企業の多くが立地する関西地区にて開催してまいりました(昨年はコロナ禍で中止)。
2021年につきましては会場予定の「マイドームおおさか」がワクチンの集団接種会場となったため急遽Zoomにて開催することになりました。
7月20日(火)・21日(水)の両日にわたり、「自動運転関連センサ」「感覚・感性センサ」「センサ・ネットワーク」「医療・健康センシング」「社会インフラ関連センサ」「ロボット向けセンサ」という6つのテーマのセッションコースと下記の2つの特別講演会で構成されています(「2025年万博の成功と大阪・関西経済」日本国際博覧会協会、「地球環境 海を測れば地球が分かる」海洋研究開発機構)。
多くのご講演では現在大きな問題となっているコロナとの関わりや脱炭素問題、SDGs等との関係にも触れていただき、たいへん興味深い内容となっています。センサに関する研究・企画・開発・製造・営業に携わる方々、これからセンサに携わる多くの方々、さらにはセンサを活用することを考えている方々の積極的なご参加をお待ちしています。
2021年7月20日(火)・21日(水)
Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー)
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。
※【特別講演】はシンポジウム申込者は聴講無料です。
9:30~10:20 |
市街地における自律型自動運転に必要となるセンサと認識技術菅沼 直樹 氏(金沢大学)
市街地における自動運転の実現には,様々な認識技術が必要となり,そのロバスト性の向上を目的として,LiDAR,ミリ波レーダ,カメラといった多種のセンサが用いられている。自動運転の実現にはこれらのセンサを組み合して,自動車自らが周辺環境を認知し,自ら取るべき行動を判断し,最終的に車両を制御する必要がある。 |
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10:20~11:10 |
センサーとディープラーニングが拡大する「EV+自動運転」の付加価値野辺 継男 氏(インテル(株)、名古屋大学) 今、自動車産業が急速にICT化している。自動車をよりスマートでより安全にする付加価値の多くは、今後ソフトウェアで定義され、多数の車からのデータを深層強化学習し、車載ソフトウエアを逐次アップデートされる事が、重要な競争要因になりつつある。これは自動車のデジタル化、IoTデバイス化であり、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の高度化に向けて、特にカメラからのセンサーデータをクラウドに上げ、深層強化学習を経て、人間のドライバー以上の認識・判断・操作機能をアルゴリズム化する開発が、通信とコンピュータ処理の指数関数的高度化に従い、より現実的になって来ている。そうした状況につき、国際的な最新動向をご説明させて頂きます。 |
11:10~12:00 |
車載用遠赤外線カメラシステム横井 暁 氏((株)JVCケンウッド) 遠赤外線カメラは物体から放射される遠赤外線を映像化できることから、光源に左右されること無く物体認識ができる唯一のセンシングデバイスであり、自動運転におけるセンサーとして注目されている。夜間の視認性はもちろん、可視カメラでは判別出来ない昼間の逆光や高コントラストな対象物にも活用できる性能を有しており、SDGs“住み続けられるまちづくり”を目指した、自動車事故撲滅にも役立つ機能有している。しかし、コストの問題や車載用途開発には課題が多く存在するため、開発は容易ではない。 本講演は、この度発表した車載用遠赤外線カメラシステムの開発内容及び、車載用途特有の開発課題と成果について開発事例を含め紹介します。 |
9:30~10:20 |
味・匂いの見える化とさらなる高感度センシング都甲 潔 氏(九州大学)
SDGs,そしてコロナ禍で大きな社会変革が求められている。一つは消費者の嗜好を反映したテーラーメイドを中心とする食のサプライチェーンの効率化であるし,一つは密を避けるため食品製造工場の遠隔操作を可能とする科学技術の導入である。これまで味や匂いの表現や再現,そして伝達は不可能と考えられていた。 |
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10:20~11:10 |
ダイナミックな力触覚を可視化するリアルハプティクス緒方 仁是 氏(モーションリブ(株)) 手作業に依存してきた製造の現場、医療・介護現場などで、機械で遠隔化・自動化のために人の力加減を伴う動作や触感覚、作業対象物の反力といった力触覚情報を可視化することが求められている。慶應義塾大学で発明された力触覚制御技術「リアルハプティクス」は、このような動作に紐づくダイナミックな力触覚の位置、速度、力情報による「可視化・計測」と、遠隔化・自動化のための位置制御・力制御の「統合制御」を力センサレスかつリアルタイムに実現する。リアルハプティクスが拓く新たな可視化技術、未来の現場の変革を紹介する。 |
11:10~12:00 |
感性のセンシングとその応用上条 正義 氏(信州大学)
感性工学を人と人とが対話により相互理解し、関係性を形成するための支援技術として考え、感性工学の中での感性計測評価に関わる研究事例を2件紹介する。 |
※【特別講演】はシンポジウム申込者は聴講無料です。
13:30~15:00 |
大阪・関西万博の開催に向けて岩田 泰 氏((公社)日本国際博覧会協会)
大阪・関西万博は、昨年12月にBIE(国際博覧会事務局)で登録申請書が承認され、各国に向けて正式な参加招請活動を開始するとともに、基本計画を発表するなど、いよいよその骨格が具体化し、準備活動も本格的なフェーズに入りました。今回は、最新の取組を交えながら、万博とは何か、大阪・関西万博はどのようなものかについてご説明いたします。 |
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15:00~16:00 |
海を測れば地球が分かる ― 気候変動を捉える海洋観測技術の紹介 ~どうやって測るの? いま何が起こっているの?~石原 靖久 氏((国研)海洋研究開発機構)
天気予報が実用的なのは1週間程度先くらいまでですが、いっぽうで3ヶ月予報などでは、冷夏や猛暑、あるいは暖冬になる・・・などと言った、この先の季節の予報に接します。 |
9:30~10:20 |
データ連携が実現する社会・産業像とセンサ平本 健二 氏(内閣官房) 社会全体でデータ活用が進んできており、それが国や企業の競争力に直結するようになってきています。そうした中でデータを自在に活用できる強い組織にするにはAI等の応用技術だけではなく、センサなどのデータ収集から、蓄積、連携する基盤整備も含め、アーキテクチャをベースとした全体像を持った取り組みが必要となります。それには国、業界、アカデミック、各企業が協力した分野横断の取り組みがこれまで以上に求められてきます。本講演では、最近の動向及び今後の方向性について紹介させていただきます。 |
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10:20~11:10 |
センサデバイスの変化の必要性(モノづくりの近未来)松岡 康男 氏((株)東芝)
「モノづくりの世界で、製品を評価または検査するプロセスにおいて、AIが普及してきたことから自動化へ大きくシフトしている事は周知と思います。中でも、IVIの中で自身が取り組んだ100社を超える製造企業でのIIoT推進事例、5つのコンソーシアム間との連携事例を中心にセンサデバイスに求められる要件やデータ品質面への標準化へ取り組み活動は注目です。 |
11:10~12:00 |
センシングネットワークにおけるデータ連携のための技術課題内藤 丈嗣 氏((一社)データ社会推進協議会)
第4次産業革命(Society5.0)の実現には、多種多様かつ大量なセンシングデータの安心・安全なネットワークの整備と、取集したセンシングデータの連携やAI等を利用したデータの利活用が求められている。 |
9:30~10:20 |
Society5.0における医療・健康センシング竹谷 誠 氏(大阪大学)
文部科学省の「Society5.0実現化研究拠点支援事業」に唯一採択された大阪大学の「ライフデザイン・イノベーション研究拠点」では情報科学技術を基盤としてSociety 5.0の実現に不可欠な技術等の実証を目指している。具体的には、「ライフスタイル」研究、「ウェルネス」研究、「エデュテインメント」研究の3つを並行して推進することで様々な課題を解決しつつSDGsにも貢献し、さらに研究から得られた健康データや日常生活データを集積し、さらなる社会課題の解決に繋げることを目的としている。 |
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10:20~11:10 |
シスメックスの技術戦略とコロナへの取り組み佐藤 利幸 氏(シスメックス(株))
シスメックスは、Sysmex Wayにおいて、「ヘルスケアの進化をデザインする」ことをミッションとしている、研究開発型の企業である。血球計数装置からスタートし、凝固、尿、免疫測定などへ展開し、近年は、ゲノム医療などのライフサイエンス分野にも注力している。 |
11:10~12:00 |
フレキシブルデバイスを用いたウェアラブルセンサ横田 知之 氏(東京大学) 有機エレクトロニクスは、有機材料自身の柔らかさや有機分子ならではの特異的な機能を生かすことで、生体・医療向けのデバイス応用が注目を集めている。我々の研究室では、特に有機エレクトロニクスを極限まで薄膜化することで、生体表面へ追従するフレキシブルセンサの開発に取り組んでいる。本講演では、1 µmという薄膜基板上に形成した様々な柔らかい集積回路や発光素子、有機太陽電池に関する技術紹介を行うとともに、ヘルスケア向け応用に関する進捗についても紹介する。 |
14:00~14:50 |
社会実装に向けたモニタリングシステム技術研究組合の活動成果について依田 照彦 氏(モニタリングシステム技術研究組合)
インフラ構造物の維持管理の重要性が高まる中、ICT 技術の発達に伴って、モニタリング技術の活用が注目されている。モニタリングシステム技術研究組合では,インフラ構造物の維持管理業務における点検・診断・補修・補強などの様々な場面で有効と思われるモニタリング技術を、インフラ構造物とその変状に応じて活用できるモニタリングシステム活用ガイドライン(案)をまとめた。 |
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14:50~15:40 |
インフラ3Dモデルとセンサ情報モデルの統合による革新的なデジタルツイン構築矢吹 信喜 氏(大阪大学) 今後,各種センサ類が橋梁などのインフラに多数設置され,センシングデータからAIなどを用いて異常検知や補修時期の推定などを支援できるようになると期待されている。これを実現するためには,センサのインフラへの取り付け情報が必要であるが,現状は2次元図面に記載されているため,コンピュータによる自動的な処理が困難である。そこで,我々はインフラの3次元データモデルを開発し,さらにセンサデータモデルとこれらを連携したインフラセンサ統合データモデルを開発した。これにより革新的なデジタルツインを構築することが可能になり,維持管理のみならず建設中のモニタリングや,エネルギー消費量,二酸化炭素排出量などの計測によるSDGsの達成にも貢献し,Society 5.0の実現に近づくと考えられる。 |
15:40~16:30 |
防災計測、インフラモニタリングの実施例後藤 知英 氏(坂田電機(株))
防災計測、インフラモニタリングに関する観測装置、並びに実施例を紹介する。 |
14:00~14:50 |
コロナ対応、DX、SDGsを取り入れたコミュニケーション・ロボット「unibo」の進化酒井 拓 氏(ユニロボット(株))
コミュニケーション・ロボットは、時代の変革にあわせ、サービスに特化した取り組みが進展している。個性を学習するパートナー・ロボットとして2017年に販売を開始したunibo(ユニボ)は、時代のニーズを先取り、より尖がったサービスをパートナー会社と開発を進めてきた。 |
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14:50~15:40 |
コロナ禍で活躍する除菌・見回りロボット樋口 智昭 氏(丸文(株))
コロナ禍の影響を受け、人々の業務に多大な変化が生じています。今後も、この環境は続くとみられ、“Withコロナ”の時代は避けて通れません。例えば、様々な施設では、衛生管理を徹底すべく、除菌作業により多くの時間を費やしています。この様な環境下において、最先端技術を有したアイオロスロボットが、業務負担を軽減できる担い手となっています。 |
15:40~16:30 |
人と社会のWell-being実現に向けたロボティクス活用型イノベーション安藤 健 氏(パナソニック(株)) Withコロナ、Afterコロナという文脈の中で、ロボティクスの活用への期待が今まで以上に高まっている。本講演では、そのような背景の中で、自動化技術による生産性向上と自己拡張技術による幸福度向上という2面からの取組みをパナソニックにおける取組み事例も交えながら紹介する。特に、自動化技術に関しては、サプライチェーン領域などのサービス産業における開発・社会実装事例、自己拡張技術に関してはくらし空間のWell-beingの実現を目指すための開発・実証事例を紹介する。これらの事例を通して、センシング技術も含むロボティクスを活用した新規事業を創出するために、今後必要となっていく様々なステークホルダとの共創型のイノベーションに関して議論を展開していく。 |
参加方法 | ご入金確認次第7月13日(火)からzoom招待メールをお送りいたします。 |
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受講料(税込) |
1セッションにつき 一般:5,000円 主催・協賛・後援団体会員※:4,000円 月刊OPTRONICS定期購読者:4,000円 学生:2,000円 ※主催・協賛・後援団体は こちら |
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申込・支払方法 | 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。
受付が完了しましたら自動返信メールが届きますので内容をご確認ください。 <お支払いについて> 後日、決済用URLを記載した請求書(クレジット用)をお送りします。お支払いは各期日までにお願いいたします。 |
領収書発行 | 領収書(PDF)が必要な場合は、備考欄にご記入ください。決済後1週間位でメールにて送付いたします。 |
申込締切 | 7月15日(木)15:00 |
支払期限 | 7月15日(木)18:00 |
キャンセル及びキャンセル料金について |
本セミナーに参加お申込み後、お客様の都合により参加を中止する場合、お客様に以下のキャンセル料金を適用し、お支払いいただきます。 【キャンセル料金】(開催日を含む) ・開催日から14日前まで:受講料の100% ・15日前から30日前まで:受講料の50% |
主催 | 使えるセンサ・シンポジウム実行委員会 |
お問合せ | E-mail:sensor@optronics.co.jp |