分光法にはラマン分光法をはじめ近赤外分光法、テラヘルツ分光法など数多くの手法があり、その応用範囲はますます広がりつつあります。
この度、多くの分光法に触れていらした関西学院大学名誉教授の尾崎幸洋先生に監修いただき、ラマン分光法、近赤外分光法、テラヘルツ分光法の3つを毎回半日で学ぶ分光基礎セミナー(全3回)を企画いたしました。 各コース第一人者の先生方の講演となります。ぜひこの機会にご参加下さい。
2022年6月16日(木)/2022年6月22日(水)/2022年6月30日(木)<全3回>
講義(各回) 13:00~17:10(入室 12:45~)
Zoomを用いたWEBセミナー(Zoomウェビナー) ※参加方法はこちら
注)本セミナーでは録音・録画、PC画面の撮影、また配布しますセミナーテキストの複製・第三者への提供などの行為一切を固く禁じます。
6月16日(木)
13:00~17:10 |
■第1回 ラマン分光法
ラマン分光法は、非破壊、非接触で各種材料の分析が可能な手法であり、近年の高感度化により、その利用領域が拡大している。カーボン材料、半導体から、生体材料、細胞や生体組織まで、様々な試料を対象に、基礎科学から産業用途まで幅広く利用が進み、今後も新しい応用展開が見込まれます。 開会挨拶大阪大学 藤田 克昌 氏
ラマン分光法の基礎学習院大学 岩田 耕一 氏 ラマン分光法は,実験者にとっての自由度がきわめて大きい測定法である.ラマン分光法では測定の目的に応じて独自の実験法を自由に工夫することはそれほど難しくない.ラマン分光法は測定者にとって創意工夫の余地が大きい「楽しい」分光法・・・ 顕微ラマン分光の基礎と応用学習院大学 齋藤 結花 氏 顕微鏡下でラマン分光を行うと、物質の分布についての情報を得ることができます。複数の分子の混合物である試料はもちろんのこと、単一物質から成る試料であっても空間分布を測定することが求められています。例えば半導体材料の結晶歪み分布は・・・ ラマン分光の創薬、製薬への応用就実大学 森山 圭 氏 ラマン分光法は、非破壊、非接触、非標識、かつ迅速、簡便に、対象試料の化合物情報および結晶形情報が得られ、さらに顕微ラマン分光法を用いることで、成分分散状況の可視化までが可能となる。ラマン分光法ののこれらの特徴から、医薬品製造・・・ ラマン分光によるバイオイメージング大阪大学 藤田 克昌 氏 ラマン散乱は非破壊、非標識で物質分析を行えるため、材料科学から医療まで広い分野での応用が期待されている。しかしながら、ラマン散乱の効率は小さく、多くの測定を繰り返す必要があるイメージングの高速化、高解像度化は困難であった。・・・ 閉会挨拶大阪大学 藤田 克昌 氏
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6月22日(水)
13:00~17:10 |
■第2回 近赤外分光法
近赤外分光法は、振動分光法でもあり、電子分光法でもある。基礎研究も応用も非常にユニークな分光法である。応用面では、丸ごとあるがまま非破壊非侵襲で分析ができるのが近赤外分光法の利点である。 近赤外分光入門(基礎、特色、応用)関西学院大学 尾崎 幸洋 氏 近赤外域 (800-2500 nm, 12500-4000 cm-1)は可視域 (400-800 nm) と赤外域 (2500 nm-25μm, 4000-400 cm-1) のちょうど中間にある領域である。この領域には分子の電子遷移と分子振動の倍音、結合音が観測される。倍音、結合音は禁制遷移なので、・・・ 振動分光の基礎とスペクトル解析法近畿大学 森澤 勇介 氏 振動分光は分子の中で結合している原子の質量とその結合次数によって、吸収や散乱される光の周波数が異なる。これは試料中の官能基を分析するのに適した手法である。さらには、試料中の官能基が多ければ多いほど吸収が大きくなる性質を利用して・・・ 近赤外分光装置の特徴と実験法農研機構 池羽田 晶文 氏 近赤外分光法を最も特徴づけるのは拡散反射光を利用した方法で、光の透過と散乱のバランスによって懸濁液、粉体、ペースト、不均一な生体試料など、様々な状態のサンプルをありのままの状態で計測できる。このため装置形状が多種多様であり、・・・ ケモメトリックスの基礎と近赤外への応用産業技術総合研究所 新澤 英之 氏 近年、様々なデータを情報科学の手法によって取り扱う、いわゆる「データインフォマティクス」が社会的に大きな注目を浴びている。化学データをインフォマティクスによって分析する技術はケモメトリックスと呼ばれ、分光法、質量分析、・・・
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6月30日(木)
13:00~17:10 |
■第3回 テラヘルツ分光法
分光基礎セミナー「テラヘルツ分光法」では,これからテラヘルツ時間領域分光法を応用,利用しようとする技術者および研究者を対象に,その分光技術の基礎,用いられている要素技術,実際の装置構成をわかりやすく説明します。またその分光技術がどのような対象に有効であるのか,また分光応用の実際を理解していただくため,分子およびポリマーの分光・分析への応用について,実例を交えて解説します。
開会挨拶福井大学 谷 正彦 氏
テラヘルツ分光法の概要福井大学 谷 正彦 氏 近年,テラヘルツ帯(およそ0.1~10 THzの周波数帯)においては5 THz以下の周波数域では遠赤外フーリエ分光法に替わりテラヘルツ時間領域分光法が一般に用いられるようになってきている。本講演ではテラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)の概要と・・・ THz-TDS装置の実例と運用福井大学 北原 英明 氏 フェムト秒レーザーの開発が端緒となり、30年以上に渡ってこのレーザーを利用したテラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)の開発が行われた結果、様々な形態のTHz-TDSシステムが実用化され運用されてきている。概念的には、分光器に用いる放射/・・・ テラヘルツ波分光の凝縮相分子科学への応用神戸大学 富永 圭介 氏 光伝導アンテナとフェムト秒パルスを用いた、テラヘルツ帯(0.1 THz~10 THz; 3 cm-1 ~300 cm-1)の電磁波の発生、および検出の手法が開発されて以来、テラヘルツ帯における分光研究が盛んに行われている。コヒーレントなテラヘルツ波を・・・ THz-TDSのポリマー評価への応用神戸大学 佐藤 春実 氏 本講演では、ポリマーの構造物性解析の新たな分析手法として期待できるTHz-TDSを用いて、ポリマー材料の結晶化度、結晶配向性、結晶構造中に存在する分子間水素結合などについて評価した例を紹介する。テラヘルツ領域のスペクトルには、結晶格子・・・ 閉会挨拶福井大学 谷 正彦 氏
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参加方法 | 各回開催の1日前の13:00までにセミナー参加用URLを記載したメールをお送りいたします。 |
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接続テスト |
各回の開催当日 10:00~10:45 ※ 入室できない、声が聞こえない等ありましたらご連絡ください。 接続確認が終了いたしましたら退出をしていただき、時間になりましたら同様の手順によりご入室ください。 |
講演資料 |
各回開催の1日前の13:00までにお送りします案内メールの中に、講演資料のダウンロードURLを記述いたしますので、そちらよりダウンロードをお願いいたします。 注)複製・コピー、第三者への開示・提供を固く禁じます。 |
受講料 |
全クラス受講(全3回:一括割引) ¥70,000 (税込¥77,000) 各回(1日) ¥30,000 (税込¥33,000) * 講演資料代含む |
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申込方法 | 下部にあります、お申込みフォームよりお申込み下さい。 受付が完了しましたら自動返信メールが届きますので内容をご確認ください。 |
支払方法 | 事務局にてお申込みを確認次第、決済用URLを記載した請求書をメールでお送りします。
お支払いは開催日の前日までにお願いいたします。 |
領収書発行 | 領収書(PDF)が必要な場合は、備考欄にその旨をご記入ください。決済後1週間程度でメールにて送付いたします。 |
申込締切 |
・全3回受講および第1回目受講の場合:6月13日(月) ・第2回目:6月17日(金) ・第3回目:6月27日(月) |
キャンセル規定 |
お客様のご都合による受講解約の場合は下記のとおり解約金として申し受けます。 【全3回受講の場合】 6月6日(月)までは受講料の50%、6月7日(火)以降につきましては受講料の全額 【各回個別で受講される場合】 開催の10日前までは受講料の50%、それ以降につきましては受講料の全額 |
お問合せ | (株)オプトロニクス社 担当:加納 Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp |